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浜名高校 サッカー部 2023年を笑顔で終えた
2024年1月2日 16時10分スポーツ報知
静岡学園が総体と選手権の県2冠を達成した2023年の静岡県の高校サッカー界だが、伝統校・浜名の活躍も見逃せない。冬の新人戦では、決勝で静学を1―0で倒して04年以来19年ぶりの優勝。県総体は1―4でリベンジされて8強、県選手権も4強に終わったが、12月のプレーオフを勝ち抜き、プリンスリーグ東海への15年ぶりの復帰を決めた。
昇格を懸けた帝京大可児(岐阜)との決定戦は見どころ満載だった。県選手権準決勝(対藤枝東)で足を捻挫し、前半途中でベンチに下がったFW加藤千寛主将(3年)が、この日は最前線でフル回転。ボールを追ってDF陣にプレッシャーをかける。そして同じ藤枝東戦の延長後半にオウンゴールを献上してしまったDF細見和志(3年)が、セットプレーで先制点を奪う。
さらに2年生MF川嶋琉之亮が2戦連続となるゴールを奪い2―0だ。後半は壮絶な点の取り合いとなったが、一歩も引かない。3失点したが2点を奪い、最後までリードを守って4―3で岐阜県王者を退けた。最後まで運動量を落とさず、ピッチを走り回ったイレブンの雄姿に、内藤康貴監督は「3年生がすごかった。(負傷明けの)加藤も前半だけもてばいい、と思っていたが、後半途中までよく走ってくれた」と喜んだ。
これで引退となる3年生は、仲間や家族と集まって笑顔で記念撮影。「ケガをした悔しさもあって、絶対に勝って終わりたかった」と加藤主将。細見も「秋にチームの戦いを終わらせてしまったので、最後に結果を残したかった」と目を細めた。
浜名は過去2年連続で、このプレーオフで負けていた。勝負を決める4点目を奪った右サイドバックの白岩勇路(3年)は「自分たちの代で昇格することが目標だった」と満足そうに話した。卒業式のあとのような幸せな雰囲気が会場に漂っていた。1年間でもっとも印象深い試合だった。(スポーツ報知静岡支局・里見 祐司)