2024.01.25

浜名高校 サッカー部 新人戦

昨年V浜名「西部対決」で力の差 内藤監督「チャレンジャーとして優勝したい」
前半、先制を決め喜びを爆発させる浜名の選手たち。左から4人目がゴールを決めたDF松本

後半、追加点を決めて歓喜する浜名の選手たち後半、ダメ押しの3点目を決める浜名MF杉山

<高校新人サッカー県大会>◇21日◇準々決勝◇藤枝総合運動公園陸上競技場ほか

4強が出そろった。昨年覇者の浜名は4-0で磐田東に完勝。西部勢では初の大会連覇へあと2勝とした。静岡学園は1-0で常葉大橘に完封勝ち。藤枝東は6-1で富士市立に大勝し、浜松開誠館は1-0で藤枝明誠に競り勝った。決勝進出を懸けた準決勝2試合は、27日に沼津・愛鷹多目的競技場で行われる。

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浜名が「西部対決」で力の差を見せつけた。前半4分、左CKからDF松本遼(2年)が頭で先制点。相手の反撃をしのいで折り返した後半は試合を掌握した。内藤康貴監督(44)は「選手同士の距離感を修正させた」。選手交代と配置転換が奏功し、流れは好転。厚みのある攻撃でさらに突き放した。

同17分にはFW津田廉大(2年)が右足で追加点。相手の背後を突く得意な動きでネットを揺らした。26分にはMF杉山雄亮(2年)が左足でダメ押しの3点目。途中出場した切り札の2人が試合を決定付けるゴールを挙げた。杉山は今大会初ゴールで、「緊張していたけれど、結果を出せてうれしい」と白い歯を見せた。

昨年は19年ぶりに優勝し、古豪復活を印象づけた。前年覇者として追われる立場だが、挑戦者として連覇を目指している。昨年末には新チームで初遠征し、東京Vユースなどの強豪チームと練習試合を行った。内藤監督は「強い相手にもやれていた」。小気味よくパスを回しながら崩すスタイルを今年も継続。津田は「やるサッカーは変えずに、チャレンジャーとして優勝したい」と表情を引き締めた。

次戦は藤枝東が相手。県選手権では2年連続で準決勝で敗れた宿敵だ。杉山は「毎年負けている。先輩たちの悔しさも背負って戦いたい」とチームの思いを代弁した。立ちはだかる壁を乗り越えた先に、西部勢初の大会連覇が見えてくる。【日刊スポーツ:神谷亮磨】