2023.02.11

浜名高校 同窓生 11回生 大村邦男さん

「大河」に乗れ 二俣城址への誘客道しるべ、地元有志が設置
                     2023年2月8日 中日新聞

完成披露に集まった大村邦男さん(モニュメントの右隣)ら住民有志

 浜松市天竜区の二俣城跡への道しるべとして、大手道につながる登り口にモニュメントがお目見えした。地元の有志が私費で設置し、大河ドラマ「どうする家康」を二俣への誘客につなげようと期待を膨らませている。 (野瀬井寛)
 モニュメントは御影石で造られ、高さ2.1メートル。天守閣をかたどり、中央に「二俣城址(じょうし)」の文字と徳川家の葵紋をあしらう。モニュメントの隣には二俣城の歴史を記した案内板も設置した。
 城跡への道を尋ねる観光客が多いことから、天竜商工会の会長を務める大村邦男さん(81)が個人で設置を思い立った。地元の企業三社も寄付に応じた。
 七日に除幕式があり、大村さんは「二俣のためにと皆さんにご協力いただき、ようやく完成できた。これで少しでも二俣城をアピールしたい」と語った。
 二俣城は戦国時代、今川氏、徳川氏、武田氏が攻防を繰り広げたほか、徳川家康の長男・信康の自害の場となった。現在は天守台や石垣が残り、近くの鳥羽山城跡とともに国史跡に指定されている。