2022.08.09

浜名高校 1学期終業式によせて


 今回は、本校全日制の中村教諭が森高校(現在の遠江総合高校の前身)勤務時代に生徒と作成した絵本『森の石松』の読み聞かせを行いましたので、そのあらすじを紹介します。

 森の石松は、森町の出身で清水次郎長という侠客の子分として有名です。石松は、正直者で曲がったことが嫌い、無邪気で人情が厚い、カッとなると手が付けられないという人物でした。彼は、次郎長親分の代参で四国の金刀比羅宮に行った帰路、浜松の地で都鳥一家との金銭トラブルに巻き込まれました。彼は、都鳥一家の襲撃を逃れて閻魔(えんま)堂という所に身を隠していたところ、追っ手の石松を侮辱する言葉にかっとなってお堂を飛び出し、命を落としてしまいました。
 石松の最後の場所となった閻魔堂は、本校の近くにある「道本(どうほん)の子安堂(閻魔堂)」だと伝えられています(写真)。お堂の脇には、石松を弔う祠も建てられています。

 夏休みは、学校がある時と異なる場面が多数でき、いろいろなことが起こります。しかし、石松のように一時の感情だけで行動することは決して良い方向にはいきません。特に、怒りに任せた言動には危険が付きものです。怒りが湧いたら深呼吸をして8つ、だめなら5つ数えてください。必ず怒りは収まります。