2022.06.24

ピアニスト・森村さんら浜松でライブ 浜名高生とセッションも


 ラテン・ジャズの第一人者として知られるピアニストの森村献さんとベーシストの山口卓也さんによるバンド「Jazz Con Clave」のライブ(中日新聞東海本社後援)が十六日夜、浜松市中区の木下恵介記念館で開かれた。高校生とセッションする場面もあり、会場は陽気なラテンの雰囲気に染まった。 (高橋雅人)
 「Jazz−」は各地のミュージシャンとセッションするために結成し、全国各地を回っている。今回はコンサートの運営などを手掛ける「ハママツトラディショナルミュージックソサエティ」が主催。テレビ番組でも活躍するラテンパーカッショニストの伊波淑(いばよし)さんと、同市で活動するトロンボーン奏者の白井宏司さんが加わった。
 四人は「A列車で行こう」や高校野球の応援曲としても有名な「エル・クンバンチェロ」など十曲を披露。間奏部分では即興で別の曲のメロディーを挟んだり、伊波さんのソロをふんだんに取り入れたりして、約五十人の観客から手拍子が湧き起こった。
 曲の合間には森村さんが一九四〇年代終わりから五〇年代に米・ニューヨークで生まれたラテン・ジャズの歴史を紹介。「いろんな国の音楽が混ざってエスニック文化が発展していった」と説明した。
 アンコールでは観客で来ていた浜名高校吹奏楽部の生徒五人とセッション。アイコンタクトでアドリブを交えながら演奏した。マラカスで参加した山木寛子さん(17)は「いろいろ気にせず、明るい雰囲気で迎え入れてくれたので、すごく楽しかった」と話した。
<中日新聞 2022年6月18日 05時05分 (6月18日 05時07分更新)>