2021.03.24

浜名高校 学校長終業式挨拶


3月19日(金)に3学期終業式を行いました。
 Zoomを利用して実施した校長式辞では、年度初めに呼びかけた「挑戦」や「未見の我に出会うこと」への生徒たちの取組や努力の継続、様々な場面での笑顔や頑張りを称えました。また、私自身がこの1年、命の重さと校長としての責任を改めて強く感じ、深く考え行動する1年になったことを伝えました。そして、東日本大震災から10年にあたり、フィギュアスケートの羽生結弦選手が発せられたメッセージを全文、紹介させていただきました。その紹介ののち、生徒たちに呼びかけた内容を以下に掲載させていただきます。

 …という、ご自身も被災された羽生選手が報道の求めに応じて発したメッセージです。主には東日本大震災で被災された方々へのメッセージですが、これは心に傷をもつ人、そしてすべての人へのエールであるようにも思います。実は私は、このメッセージを、…、そして皆さんの事を重ね合わせながら、受け止めました。そして、みんなで頑張っていきたいと思いました。
 春に化けると書いて、「春化」という言葉があります。成長するために一定の期間、酸素を得なければならないという種類の植物が、春になって、一斉に芽を出すことを表す言葉が「春化」という言葉です。桜の花も、春に注目を浴びますが、夏には暑い陽射しのもとで養分を蓄え、さらに冬の厳しい寒さにさらされて、初めて美しい花を咲かせます。春に丈夫な芽をだし、鮮やかな花を咲かせていく植物は、どれも、目には見えないところで時間をかけて準備し、厳しい環境に耐え忍んできています。
 皆さんの「春化」はいつ、そしてどんな大きな「春化」を見せてくれるでしょうか。
 高校生活の中にも、たくさんの春化があるはずです。
 そのために、来年度ももう1年、「挑戦」をキーワードに進んでいきたい。そして、伝承と創造です。たとえば今年度できなかった来年度の浜名祭では、これまでの浜名高校文化祭の伝承と新たな創造を、コロナ禍の中での制約を受けながらも実現してほしい、そんな願いをもっています。
 2年生は3年生に進級し、文武両面で勝負の年になります。1年生も新入生を迎え、憧れの先輩となり、学校の中心となる役割が加えられていきます。
 春休みはあっという間です。春休み、みなさんには、この一年を自分自身でしっかりまとめること、文武両道を進めておくこと、来年度へのよりよいスタートを目指して行動することを期待します。そして何より、みなさんの安全とさわやか笑顔が続くことを願っています。
 全員で元気に、4月の始業式の日に会いましょう。
 そして、私からも言わせていただきます。頑張ってください。

※今年度も、保護者の皆様、そして、同窓生、地域の皆様には、浜名高校の教育活動に多大なる御理解、御支援をいただきました。心より感謝申し上げます。