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令和2年度同窓会総会に寄せて「同窓生の皆様-」
浜名高等学校 校長 三科 真弓
同窓生の皆様には、日ごろから本校の教育活動に対しまして、格別に温かな御理解・御協力をいただいておりますこと、また、物心両面にわたる御支援をいただいておりますことに、心より感謝申し上げます。そして、この度の新型コロナウイルス感染症対応のための臨時休校及び学校再開に際しましても、生徒、教職員に力強く温かいエールをいただきました。「go for it!! 皆でこの困難を乗り越えよう!」。正門前に掲げられた横断幕や、一人一人にいただいたクリアファイルに込められた皆様からの温かいお気持ちは、私たちを勇気づけ、学校再開の喜びをさらに大きなものにしてくださいました。皆様からいただいたエールをしっかり受け止めながら、これまで以上に日々の学校生活を大切にし、浜名高校全体で前を向いて進んでまいりたいと思います。今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年は、4月8日の入学式で、全日制に369名、定時制に34名の新入生を迎え、全校生徒それぞれ1101名、99名、合わせて1200名で学校生活をスタートいたしました。4月11日から5月24日までの臨時休校期間中には、生徒たちが、学校から課された学習課題や、オンラインによる教職員からの毎日のメッセージ等を受け止めながら、学習や自宅でのトレーニング、健康体力の維持等に誠実に取り組んでくれました。そして今、学校には、少しずつ日常が戻りつつあります。朝の凛とした雰囲気の中で始まる課外学習や朝読書。落ち着いた中にも真剣なまなざしに溢れた授業。放課後の、仲間と共に力を入れる部活動・生徒会活動。同じく放課後等の進路実現に向けて黙々と励む自主学習。そして、かけがえのない友との語らい。それら一つ一つに、さらには校内を行き交うさわやかな挨拶や笑顔に、改めて、教員であることの喜びと幸せを感じています。今後、部活動では、運動部員たちが、中止となった全国、県、西部大会に代わる、各競技団体による代替試合に臨んでいきます。競技の性質上、実施できないバスケットボール部やバドミントン部を含め、部員たちは前を向き、それぞれが目標を立て直すとともに、3年生はこれまでの活動の成果と自分たちの部活動に対する姿勢を下級生にしっかり見せて引き継ごうと、努力もしてくれていると聞いています。「繚乱」をテーマに開催するはずであった浜名祭も中止を余儀なくされましたが、7月末には校内のみで、文化部発表週間と称し、3年生の集大成となる文化部の活動の成果も見せてもらう予定を進めています。新型コロナウイルス感染症拡大防止を常に意識し、教育活動の一つ一つを見直しながら、また、ICT活用を含む新しい学習方法や学校生活様式を確立しながら、全教職員で「学校教育ならではの学び」のための教育活動を充実させていきたいと考えています。
さて、お手元の資料には、昨年度、東海大会以上の部活動の記録と、進路結果を合わせて掲載していただきました。
部活動については、全日制の運動部では、陸上部、男女ソフトテニス部、剣道部、水泳部の5部活が東海大会に、また、そのうち、剣道部、水泳部が全国大会に出場をしてくれました。文化部では、吹奏楽部、写真部が、静岡県代表として全国高等学校総合文化祭に出場、出品いたしました。また、写真部、美術部、書道部が、今年度の出場、出品を決めてくれました。東海大会以上のため、ここには掲載されていませんが、野球部、サッカー部、バドミントン部をはじめ、各部も頑張り、文武両道で学校を引っ張ってくれています。定時制では、昨年度、バスケットボール部と陸上部が定時制通信制の全国大会に出場しました。バスケットボール部は、3年連続の全国大会出場です。同窓生の皆様には、横断幕をすぐに御用意いただき、また、会場での応援もいただき、感謝するばかりです。
進路実績については、この春の卒業生364名のうち、74%の267名が四年制大学、2%の7名が短期大学、14%の48名が専門学校に進学しました。就職は公務員の3名を含めて19名であり、進学準備、いわゆる浪人は21名です。四年制大学進学については、大学名を資料に掲載していただきましたが、国公立大学合格者は現役生41名、過年度生11名で、県内では、静岡大学8名、県立大学、静岡文化芸術大学にそれぞれ4名、浜松医大の看護に1名となっています。過年度生は、今年度、京都大学や横浜国立大学等に進学してくれました。京都大学進学者は、剣道部で全国大会に出場し、文武両道をリードしてくれた卒業生です。先輩たちに続く、今年度の現3年生は、共通テストを含め、新しい大学入学者選抜初年度の学年となります。進路課を中心に慎重に熱心に指導を進め、就職者も含めて、一人一人の「志」の実現に尽力していきたいと考えています。
今こそ、「志はるかなれこそ 若き日をかくこそ惜しめ」の高校生活が重要であると考えます。そのための教育活動を全職員、全生徒で実践してまいります。今後とも、御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。