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浜名高生へのメッセージ
浜名高校の生徒のみなさん、お元気ですか。
臨時休校が始まって、2週間が経ちました。自分自身による文武両道は進んでいるでしょうか。誠実な皆さんですから、自宅で努力を継続してくれていることと思います。
ご存知のとおり、4月11日から始まった臨時休校期間も、全国に拡大された緊急事態宣言を受け、5月10日まで延長となりました。それに伴い、新たな学習課題を郵送させてもらいましたが、みなさんの手元に届いたでしょうか。
当初の予定では、臨時休校が26日までとされていましたので、本日からの学校再開を心待ちにしていた人も多かったことと思います。さらに、昨日は、全国高等学校体育連盟の臨時理事会が開かれ、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の史上初となる中止も発表されました。この大会を目標に、日々の練習に励み、努力を積み重ねてきたみなさんのことを思うと、胸がはりさける思いです。そして、運動部のみなさんが、この発表をどのように受け止めているか、心配をしています。悔しさ、悲しさ、やるせなさなどの感情や、西部大会、県大会の開催への不安などが、次から次へと沸き起こっているかもしれません。高体連からは、この中止は「夢を奪うものではなく安全・安心や命を守るため」のものであり、「競技中だけでなく、移動や宿泊による感染リスクが大きく、安全最優先で判断した」と説明されました。また、臨時休校中でも自宅でトレーニングに励んでいる高校生に、「皆さんの人生は今年で終わりではありません。スポーツに生涯、関わっていってください。自分を、他人を守る対策を取っていただくよう、お願いいたします」と呼びかけられたことも報道されました。そして、各都道府県の高体連に対しては、「今後、安全に部活動が実施できる状況になった場合には、各地域の実情を踏まえ、最終学年生徒の部活動成果の発表の場や大会の設定などについて、ご検討・ご配慮をお願いする」との内容が、通知に入れられたことも報道されました。
部活動の目的は、「自主性、協調性、責任感、連帯感などの社会性や、豊かな心、健やかな体を育む」ことです。文化部も含め、浜名高校のみなさんは、そのための活動をしてきています。これまで、仲間とともに貴重な時間を過ごし、自らを高めてきたことを、ぜひ自信と誇りにしてください。そして、今後も、休校期間中の自宅でのトレー二ングや活動、心身の健康維持のための運動等を続けていってほしいと願います。
学習面については、皆さんの様子を確認させてもらっている先生方から、多くのみなさんが休校期間中、自主学習をしっかり進めてくれていると聞いています。自宅での学習は、苦しさも伴いますが、自学自習の習慣をしっかりと身に付け、その質を高めるチャンスと考え、ぜひ、主体的で計画的な学習を継続してほしいと思います。臨時休校期間中の学習の差は、後で大きく自分に跳ね返ります。与えられた課題はもちろんのこと、苦手分野の克服や得意科目の伸長など、自らの学力を大いに高めてください。休校期間中は、先生方が、インターネット等を通して、課題の助言をしたり、メッセージを送ったりして、皆さんの学びと生活をサポートしています。教科の質問はもちろん、疑問や不安等、遠慮なく相談してください。
今は、このような困難な状況だからこそ、思うようにならないことに堪えることを学び、その中で自分を生かしていくことを考える時でもあると思っています。そして、責任感・連帯感をもって、家族、浜名高校、社会のそれぞれの一員として行動することが求められています。これは、ウイルスと人類との戦いであり、同時に、自分自身との戦いでもあると考えます。こうしている今も、この困難や危機に、使命感をもって、命がけで努力してくれている方々がいます。そんな状況の中で、私たちには、今、何ができるでしょうか。そして、何をすべきでしょうか。ぜひ、目の前のやるべきことを一つ一つ実行していきましょう。それが、私たち一人一人の未来を創ると信じています。
「志はるかなれこそ 若き日をかくこそ惜しめ」。
みなさんやご家族の方々の健康を願い、一人一人の努力に期待し、学校再開の日を心待ちにしています。