2020.01.09

新年にあたって


 1月7日(火)に、3学期始業式を行いました。
  新しい年を迎え、体育館は、それぞれの目標や抱負を胸に登校した、約1100人の生徒たちのさわやかな笑顔と引き締まった表情であふれ、大変うれしく思いました。そして、今年度のまとめと、4月以降の次のステージへの準備という、二つの大きな意味をもつ3学期の各自の努力を期待し、さらなる成長を願いました。
  校長式辞では、新年のあいさつと期待を述べたあと、「一年の計は元旦にあり」について、明の時代の学者 馮應京の「一日の計は晨にあり 一年の計は春にあり 一生の計は勤にあり 一家の計は身にあり」や、戦国武将 毛利元就の「一年の計は春にあり 一月の計は朔にあり 一日の計は鶏鳴にあり」を紹介しました。また、江戸後期の儒学者 安井息軒の「一日の計は朝にあり 一年の計は春にあり 一生の計は少壮にあり」を紹介し、「志」と「目標」の意味について確認しました。そして、若いころの「志」の大切さを伝える「一生の計は少壮にあり」は本校校訓である「志はるかなれこそ 若き日をかくこそ惜しめ」に通じるものであり、「高い志」とそれを達成するための目標をしっかり立てて、果敢に挑戦し、努力を継続してほしいと呼びかけました。
  さらに、武者小路実篤の詩を紹介しました。
    もう一息 もう一息というところで 
     くたばっては何事もものにならない
    もう一息 それにうち克って もう一息
     それにうち克って もう一息 もう一息
    もうだめだ それをもう一息 勝利は大変だ だがもう一息
  これから、センター試験や一般試験に臨む3年生は、もう一息です。自分を信じて、進んでほしい、そして、「もう一息」の浜名高校での総まとめを期待します。1・2年生には、「文武両道」を目指して、勉強でも部活動でも、「もう一息」の努力の継続を期待します。
  志、目標、計画、「もう一息」の努力。その中で「未見の我」に出会うこと。充実した3学期、そして大きな飛躍の一年にしてくれることを願っています。