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活躍する同窓生 41回生渡部尚樹さん
7月29日に「カンブリア宮殿」でヤタローグループ代表の中村伸宏会長が語った内容です。
浜松の中心街から車で40分。山道を登って行くと、その山頂に大人気となっている宿「森の家」が現れる。周囲は緑豊かな公園で、自然散策も楽しめる。週末は3ヶ月先まで予約で埋まっている。
魅力はその安さ。「森のめぐみプラン」は一泊2食つき8900円。しかも食事は豪華な懐石料理。「三ヶ日牛のすき鍋コース」のメインは地元のブランド牛のすき焼きだ。客の大半は地元の人たち。近くから気軽にやってきている。この宿の運営にあたるのがヤタローだ。
人気の宿「森の家」は、もともとは静岡県が運営していた研修や合宿用の施設だった。しかし稼働率は40%と苦戦。そこをヤタローが引き継いだのだ。
宿の再生のためにヤタローグループ代表の中村会長が送り込んだ人材が支配人を務める渡部尚樹だ。渡部が真っ先に始めたのがサービスの見直し。元々、研修や合宿用の施設ということで出迎えなどは行われていなかったが、渡部はサービス業の原点に立ち返り、「もてなしの心」を徹底させた。
稼働率アップにつながる画期的なサービスも導入した。チェックアウトしようとする客がフロントで渡されたのは、最寄りの駅まで送ってもらえるタクシーの無料利用券だ。以前は、送迎は一切なしだった。来る時も利用できるこのサービスにより、往復でおよそ3000円が浮く。
さらに渡部は、泊まるだけの宿から、行ってみたくなる宿に変えた。「親子3世代で楽しんでいただける公園だと思います」(渡部)と言うように、申し訳程度にあったアスレチックの施設を大幅に改装し、一日楽しめるようにしたのだ。子どもを対象にした自然体験教室や、月の光の下で行う幻想的なヨガ教室など、気軽に体験できるオリジナルイベントを続々開催。その数は年間70回を超える。
グルメもテコ入れした。地元のホテルで料理長を務めていた中道一寿を迎え入れ、提供するメニューを一新したのだ。今では料理だけを食べに来る客も多く、レストランはいつも大盛況。リピーターを生んでいる。
渡部が仕掛けたさまざまな改革によって宿の稼働率は大幅に上がり、宿泊客は倍増した。
渡部尚樹さんは浜名高校41回卒業生です。 現在は森の家を始めヤタローグループ直轄観光事業部を統括する立場で北区の田園空間博物館に席を置き更なる活躍中です。