2019.07.31

前進、成長の夏に


7月23日(火)に、1学期終業式を行いました。
 校長式辞では、この1学期ですっかり浜名高生らしくなった1年生の学校生活における取組や、部活動、学校行事、生徒会活動等で中心となり、1年生のよき手本となって活躍した2・3年生の頑張りを高く評価しました。そして、日常の学習や課外補講への熱心な取組等と合わせて、入学式や始業式で期待させてもらった「未見の我」に出会う努力をしてくれていることを称えました。
 さらには、この1学期には、「平成」から「令和」へと続く新しい時代の幕開けの中で、太陽系や人類の起源への解明等、新たな知見への期待に胸躍る「はやぶさ2」の挑戦等があったことを踏まえ、昨年秋に聴講した、宇宙飛行士 土井隆雄氏の講演について話をさせてもらいました。そして、土井氏が講演の中で語った言葉を紹介しました。
 「自分が宇宙に行けたのは、高校時代からの夢を追い続けることができたから。」「スペースシャトルによる宇宙飛行で最も危険で大切な瞬間は、最後の着陸。どんなにコンピュータが発達しても、この着陸の操作は人間がやる。一番大切なところは人間。これはいつの時代でも大切なこと。」「搭乗前の1年半の訓練で一番学んだのはチームワーク。多くの人が力を合わせることによって、宇宙に行くことができる。そのチームワークは、君は僕に君の命をあずけてくれるか、僕は君に僕の命をあずけられるか、そのレベルのチームワーク。高校生のうちに、チームワークの作り方をしっかり学んでほしい。」などの言葉です。
 これらの言葉を紹介しながら、生徒には、「志をしっかり持ってほしいこと」「なすべきときになすべき大切なことができる力と心を持った人間になってほしいこと」「人間だからこそできる大切な仕事、自分にとってやりがいのある仕事をしてほしいこと」そして、「チームワークを築くことのできる人間になってほしいこと」を伝え、そのための学校生活を送ってほしいと呼びかけました。また、それは、校訓「志はるかなれこそ 若き日をかくこそ惜しめ」の下、これまで同様、毎日の勉学や部活動にしっかり取り組み、浜名高校という場で時間と空間をともに過ごすからこそできる高校生活や人とのかかわりあいを大切にすることにほかならないことを話しました。
 生徒たちには、長い夏休み、自分の希望や目標、土台を確認しながら、人間としてなすべき未来を頭に描き、勉学や部活動に努力してほしい、そして、前進、成長の夏にしてほしいと思います。
 2学期始業式では、一層たくましくなった生徒たちに元気で会えることを楽しみにしています。