2018.04.23

根堅遺跡の歴史学ぼう 3高の生徒に専門家ら講義


 本州最古とされる人骨化石「浜北人」が出土した浜松市浜北区の岩水寺境内の根堅遺跡で二十二日、遺跡について学ぶ会が開かれた。浜名と浜松北、磐田南の三高校の生徒二十八人が、調査団の講師たちから歴史や発掘の手順についての講義を受けた。
 浜北区で史跡の保護や紹介に取り組む市民団体「遠州山辺の道の会」(町田米男会長)が主催し、調査団の近藤恵団長や国立科学博物館(茨城県つくば市)の藤田祐樹博士ら四人が講義した。
 藤田博士は「発掘は長期に及ぶため、すぐには結果が出ないこともある。それでも、続けることが大事」と調査の意義を伝えた。
 浜名高二年の青島愛道(まなみち)さん(16)は「地元の遺跡だけど、そこまで学術的に貴重な場所だと思っていなかったので驚いた」と話した。<中日新聞4/23朝刊>