2018.03.29

平成29年度第3学期終業式


平成30年3月20日(火)
平成29年度第3学期終業式

0 はじめに
 今日をもって平成29年度第3学期が終了となります。生徒の皆さんには、それぞれこの1年間を振り返って、学習や部活動など、自分自身の高校生活の成果と課題を、きちんと整理してほしいと思います。そして、明日からの春休み期間では、4月から始まる新年度に向けて、各自しっかりとその準備を進めてください。

1 卒業生が伝えてくれたこと
 さて、今月1日、卒業式が行われ、362人の3年生が本校を巣立っていきました。2年生は出席したので覚えていると思いますが、卒業生代表答辞では、運動部で全国的な活躍をしたO君が自身の体験をもとに、大変素晴らしいスピーチを披露してくれました。実に感動的な内容でしたね。O君の答辞からは、自分自身の中に限界や壁をつくらず、目標に向かって直向きな努力を続けることの大切さを、改めて教えてもらったような気がします。また、昨日は、9人の卒業生による、進路実現に向けた貴重な体験談を聞く機会がありました。彼らの話を私なりにまとめると、(1)まず自分自身の中で目標をきちんと立てること、(2)次にその目標に向けて、自分ならではの工夫を加えた具体的な計画を作り上げること、(3)そして、それを実行するために地道な努力を続けること以上3つのプロセスが組み込まれた高校生活を送ることの大切さを、君たち後輩に伝えるものだったと思います。
 振り返ってみると、本年度は、全国大会出場や県大会での上位入賞を果たした各部活動での活躍をはじめ、昨日も紹介されたような個々の生徒の進路実現、更には生徒会を中心として行った学校行事の中で過去にない取組みが行われたなど、これまで個人やチーム、集団の中で壁と思われていたような状況を破って目標を達成した、またそれに近づいた卒業生の業績や活躍が多かったように思います。きっと、多くの生徒が、先ほど紹介したような考え方に基づいて学校生活を送っていたことがその背景にあったのではないかと思います。

2 吉田松陰の言葉
 昨日は、そのような思いをもって、卒業生たちの話を聞いていたのですが、その中で、以前目を通した本の中にあった、幕末の志士、吉田松陰が残した有名な言葉を思い出しました。皆さんに紹介したいと思います。それは、「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」という言葉です。この言葉の中の夢や理想を、志やもう少し具体的には目標と置き換えても良いかもしれません。卒業式でのO君の答辞や昨日の9人の卒業生の話にも通じるものだと思います。

3 中学校の先生方の話
 ところで、私は、昨年4月に本校に赴任して以来、地域の中学校の先生方から「浜名高校には可能性を秘めた生徒が入学しています。」という話をよく聞きます。約1年間君たちを見ていて同じような思いを持っています。もっと言うと、少々辛口な表現になりますが、自分自身の可能性に気づかずにいる、又は自分自身で限界や壁を作ってしまい、可能性に蓋をしてしまっているような人がやや多いように思います。そういう意味からも、ここに集まった、1年、2年生の生徒の皆さんには、ぜひ、卒業した先輩たちに倣って、自分自身の可能性を信じて、また時に限界や壁を破って、本校で大きく成長してほしいと思います。そのためにも、明日からの春休み期間では、4月から上級学年に進級した自分自身の姿をイメージしながら、先ほど紹介した吉田松陰の言葉を借りるならば、夢、理想、計画をもった、実行力のある生徒となるよう、しっかりと新年度に向けた準備を進めてほしいと思います。

 それでは、次は4月5日、次年度第1学期の始業式で、それぞれ最上級生の3年生、中堅学年の2年生となった皆さんと、再びお会いできるのを楽しみにしています。