2017.12.25

27小杉一朗氏、先輩と語る会


東京支部 小杉一朗(27回卒)
2017年11月16日(木)6時間目 14:20-15:05
毎年社会に出て活躍する先輩たちから現役の浜名の生徒が話を聞く会が
行われていて、今回で11回目。今年は高校1年生9クラス、約380名の生
徒が対象で講師は各クラス1名ですから計9名でした。
森島学園の森島理事長、ヤマハ野球部の選手であり監督も務めた右島氏、
うなぎの井口の社長、僕の同期の坂田さんなどなど多士済々の面々が来
られていました。

私は昭和50年3月に浜名高校を卒業後、東京で新聞配達をしながら2年
間浪人し、大学を目指しました。結果としては、慶応に進学しました。
特に力説した点は以下の点です。
(1)
今成績がよくなくてもまったく問題がない。僕も浜名高校時代は普通科
6クラス260名中120番前後の成績だった。しっかり過去問などの対策を
すれば(1年程度の浪人が覚悟だが)東京6大学以上の大学(明治、法政
大学レベル)には、必ず入れる。
(2)
お金がなくても、新聞配達したり奨学金をもらったりして、進学は可能。
いろんな奨学金があるのでよく調べること
(3)
国立の学費は実はさほど安くない(国立大学の年間授業料54万円、慶応
文系授業料85万円)。また自宅以外から大学に通う場合、生活費は都会
だろうと地方だろうとあまり変わらない。
4年間の総費用を比較すると国立だろうが私立だろうがあまり変わらない。
だから、高校卒業時の偏差値やセンター、模擬試験の点数で、先生に言
われるまま「現役にこだわりすぎて」地方の国立大学へ進学する必要は
ないのではないか?
(4)
どうせ1回しかない人生の多感な青春時代を都会の私立の総合大学に進
学して(できれば東京)様々な方に会い、様々な体験をして過ごしてみよう。
(5)
新聞配達の奨学生の生活は慣れてしまえば、肉体的にはさほどしんどく
ない。毎朝4時‐7時の3時間、夕方3時半-5時半の2時間、一日計5時間
が拘束時間。これで朝晩の食事は提供され、学費は全額出してもらえる。
アパートにも住まわせてくれるし、お給料も月5-7万円程度いただける。
学費だけでなく、生活費を含む一切のお金の心配を、親にかけることな
く、大学生活を送ることが可能である。最近は女子も多い。最近は休み
も月6日程度もらえるようである。
以上、何とか東京の有名私立へ進学してほしいと訴えました。
ただ、まだ高校1年生にどこまで伝わったか多少疑問ではありますが・・・