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美術部はフォーク部
一年生当時は入部したクラブ活動にいそしんだ真面目な学生も
二年になってクラス替えがあった頃には学校になじみます。
当時はフォークソング全盛期、学園祭や三年生を送る会の二度
の学内ステージを目指し、私たちは鞄ではなくギターケースを
持って通学します。そのたまり場になっていたのが真ん中の校
舎の二階にある美術部の教室でした。
当時も今も美術を目指す学生とは世の新しい流れに敏感なので
す。そこで新聞部の私も美術部に通うようになります。
担当の先生もそれを許すような方でした。
もちろんギターなど教室には持っていけませんが、美術室に隣
接した準備室にズラリとギターを並べていたのです。
当時はまだカラオケなどはありません。歌の上手下手は初めて
習い覚えて歌うギターの伴奏で歌う歌にあります。
そこにはさまざまな若き「才能?」たちや「勘違い」が生まれ
たものでした。
新しいLPが出たと誰がか持ってきます。それを貸し借りして同
じ歌を覚え、リアルタイムでその歌をギターを弾いて歌うので
す。高校生だとしても最新の音楽ムーブメントを広げていたの
でした。
後にSASが「互いにギターかきならすだけでわかりあえてた奴
もいたよ」と歌うのを聞き、当時の美術部室を思い出したもの
でした。 28回生 イチロー