2016.10.10

<岩手国体>加藤2位、猛追届かず 陸上成年男子400


陸上成年男子400メートル決勝。リオデジャネイロ五輪1600メートルリレーに出場した加藤(早大、浜名高出)は猛烈に追い上げたが、同じ五輪メンバーの北川(福井)に届かなかった。47秒30はトップと0秒08差の2位。「勝ちたかった」。短い言葉に悔しさがにじんだ。
 今季は課題の前半を改善したが、後半に本来の伸びを欠いた。国体は、高校の恩師で静岡県代表の高橋コーチ(天竜高教)の助言で200メートルまで抑えて入った。決勝は残り100メートルで5、6番手から追い込み、持ち味は取り戻した。だが、「普段と違うレース運びに、最後は体がついていかなかった」。収穫と課題が入り交じった。
 予選敗退したリオ五輪で海外勢の走りを見て、「全ての面でスケールアップしなければいけない」と感じた。日本選手権に続く2位にも、「今季、優勝できなかったのは深刻」と危機感がある。雪辱を期す来季は、高3以来の自己記録(45秒69)更新が最低限の目標。「日本記録を狙わなければならない」と表情を引き締めた。(2016/10/10静岡新聞)

陸上成年少年男子共通400メートルリレーの静岡県メンバーと練習に取り組むリオ五輪代表の飯塚翔太選手(右)と犬塚渉選手(中)高瀬慧選手(左)