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ロシア 厳しい条件付きで五輪出場へ IOC理事会決定
ロシアが国家主導で組織的なドーピングを行っていたとするWADA=世界アンチドーピング機構の報告を受けて、IOC=国際オリンピック委員会は24日、緊急理事会を開き、ロシア選手団について、厳しい条件付きでリオデジャネイロオリンピック出場を認めることを決めました。開幕まで10日余り、今後は、短期間でどのようにして出場選手を決めるのかが焦点になります。
IOCは、日本時間の24日午後7時から電話による緊急理事会を開き、この中でロシア選手に対する対処や制裁について協議し、24日午後11時すぎに声明を発表しました。この中でIOCは、一定の厳しい条件をクリアした選手に限り、ロシア選手団としてリオデジャネイロオリンピックへの出場を認めました。
その条件については、ロシア国内でのドーピング検査に加えて国外で受けた信頼性のある検査で問題がなかった場合や、陸上以外の27の国際競技団体が独自のルールで出場を認めた場合、さらに、過去に一度もドーピングで処分を受けていない場合などとしています。
一方、陸上については、すでに国際陸上競技連盟が出場を認めないとしていて、今回の決定を踏まえても出場はできません。
オリンピック開幕まで10日余り、今後は、各競技団体が短期間でどのようにして出場選手を決めるのかが焦点になります。
また、IOCのバッハ会長は今回の決定の理由について、「連帯責任と個人の権利のバランスを重視した」と説明していますが、ロシア以外のオリンピック委員会が相次いでロシア選手団の出場に反対の意向を示していることから、こうした声にIOCがどう対応するのかも注目されます。