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男1600リレー9大会連続五輪前進
<陸上:大阪選手権>◇10日◇大阪市・ヤンマースタジアム長居
陸上男子1600メートルリレー日本代表が9大会連続の五輪出場へ前進した。10日、大阪選手権(ヤンマースタジアム長居)の特別レースにウォルシュ・ジュリアン(19=東洋大)田村朋也(23=住友電工)北川貴理(19=順大)加藤修也(21=早大)で参加。3分2秒11と持ちタイムを伸ばし、レース終了時点で五輪出場圏内を確保した。
異例の協力を力に変えた。暑さが和らいだ午後5時前。場内アナウンスを合図に、スタンドの観衆がトラック周りに集結した。すでに400メートルで五輪出場を決めているウォルシュが1走からギアを全開。まるで運動会のような声援に4人は背中を押された。アンカーの加藤は「タイムを狙っていた」。記録が表示されると、一体になって喜んだ。
五輪出場権は昨年の世界リレー大会で獲得済みの8チームを除く、国際陸連発表のランキング上位8カ国・地域。今月4日の最新ランクは日本が7番目だった。1、2番目の合計タイムで争う記録は、レース前の6分5秒42から6分4秒56に。ウォルシュは「当然あった」と五輪連続出場へのこだわりを強調した。
世界各地域で大会が行われているため、国際陸連による最終発表は12日。田村は「待つのみ。祈るしかない」と吉報を待ちわびた。
女子は400、1600メートルリレーともに五輪出場が絶望的になった。1600メートルは3分30秒91を記録も、その時点で出場圏内にいたバハマに0秒21届かず。急きょ大会の最後に2本目を設けたが、3分32秒54と記録を落とした。400メートルは43秒39の日本記録更新が絶対条件も44秒03。エースの2走、福島千里は「メンバーの力不足が浮き彫りになった。ここにいない人(競技者)も含めての結果」と唇をかんだ。【松本航/日刊スポーツ】より