2016.06.28

訂正とお詫び


昨夜、速報でお伝えした加藤修也選手のリオオリンピック出場に付いて訂正とお詫びを致します。
全日本陸上連盟の昨日のオリンピック派遣選手名簿に加藤修也選手の名前が在った為あまりの興奮に速報をお伝えしましたが、正式には7月11日の結果待ちとなります。
誠に申し訳ありませんでした。 
男子4×400mリレーに付いてお話致します。

男子4×400mリレーでは1人400m、4人で1600mを走ります。マイルリレーともいいます。

リオ・オリンピックに出場するチームは、世界リレーにおいて既に8か国は決まっています。日本の男子4×400mリレーは、世界リレーには出場はしましたが入賞できませんでした。リオ・オリンピックに出場できるのは16か国です。残りの8か国は、2015年1月11日から今年の7月11日までの記録のランキング上位に参加資格が与えられます。しかも、2つのレースの平均のランキングです。

リオ・オリンピックの参加資格を得るために、日本チームは世界上位16位以内を目標に、ナショナルリレーチームを編成し、4月30日にアメリカ・フィラデルフィアで開催されたペンリレーという大会に参加しました。
ペンリレーはペンシルバニア大学のフランクリン・フィールドで行われる伝統ある大会で、120年以上の歴史を持つアメリカ最古の陸上競技大会と言われています。そして迎えた4月30日、ペンリレーでの日本チームの成績は3分05秒64でした。記録を上げることができませんでした。
ということで、代表チームはフィラデルフィアからドーハに飛びます。
ドーハでは記録を必ず出さなければなりません。しかし、ドーハではランキング20位のカタール、21位のサウジアラビアが参戦しています。これらの国に負けてはいけません。さらに勝ったとしてもカタールに0秒48差、サウジアラビアに0秒36差をつけないと逆転されてしまうのです。
課された目標は、「3分01秒台、カタール、サウジアラビアに負けない」ということです。
そして5月3日を迎えました。多少の風はありますがコンディションは最高。夜9時5分のレースですが、気温は29度から30度。少し暑いですが湿度は低く、記録を狙うには絶好のコンディションとなりました。
勝ちに来たのではなく記録を求めに来たわけですから、選手たちは積極的にレースを展開していきます。レースは白熱したものとなりました。
1走田村朋也選手(住友電工)が果敢に飛ばし、強豪ボツアナに次いで2位で2走金丸祐三選手(大塚製薬)にバトンをつなぎます。ボツアナは世界リレーで入賞し、既にリオ・オリンピックの出場権を得ています。金丸選手も積極的な走りをみせ、3走小林直己(東海大学)に2位でバトンを渡します。3名とも良いペースで走ってきました。記録の期待は4走加藤修也選手(早稲田大学)にかけられます。加藤選手は1位ボツアナに追いつき抜きにかかります。しかし、ボツアナも簡単には抜かせてくれません。そしてラストボツアナに少し遅れて加藤選手がゴール。カタール、サウジアラビアにも差をつけ、記録は3分02秒45で2着に入りました。目標記録には届きませんでしたが、2レースの平均を3分02秒710とし、15位に押し上げることに成功しました。4人ともよく走りました。

ロシアチームの参加取り消しに伴い、日本チームは14位となりました。7/11の正式発表待ちとなっています。
尚、陸連の選考基準は、 リレー種目の代表の選考は、個人種目に準じて選考するが、リレーの特性を考慮する。
男子 4×400m リレーについて は、理事会において代表候補選手として推薦し、7 月 11 日以降に出場権を得た場合に正式に決定 する。

日本選手権の加藤修也選手の映像が入手出来ました。
優勝選手の記録の為、ご了承下さい。
全日本選手権男子200m決勝
昨年の映像です。
2015日本選手権リレー男子4×400mR決勝
上記の写真とともに、仁川アジア大会の輝かしい記録です。
2014アジア大会4×400mR決勝