2016.02.23

校歌の制定


昭和31年 詩人 三好達治の作詞に依る 浜名高等学校校歌が制定された。

三好達治は、多くの学校からの校歌の依頼はあったものの、
読売新聞の編集手帳によるとその依頼を断られていていたそうです。
その理由は、「自分は将来、どんな不品行をするか分からぬ,そんなとき、
自分のつくった校歌が純真な学童に歌われるのはしのびない」だそうです。

当時の教員鈴木周一先生が尽力され 三好氏の快諾を得られたと聞きます。
浜松駅から浜北町に案内された時、海が無い場所に戸惑われたとか
岩水寺の仲谷旅館に一週間宿泊 ヘリコプターを2度チャーターして周囲を
視察し、東京に戻られた後も、随分と苦労して書き上げたとか。

「湖の名を負へる学び舎」 の歌詞の背景が窺えます。

編集部の時代 校歌は2番まで歌うのが通例でした。
校訓「志 はるかなれこそ 若き日をかくこそ惜しめ」が採用され
現在では、1番・4番が斉唱されています。

三好達治の校歌作詞は全国に5校あり 福井県では県歌も作詞しています。
大半が、諸井三郎の作曲ですが全般に本校同様にややマイナー曲調です。
(福井県歌、福井 大野高校、三国高校、東京工業大学、秋田 角館中学校
神奈川 横須賀高校補作詞)