2012.08.30

平野光彦先生ご寄稿「浜名高校校歌」

※写真:平野満彦先生 イタリア旅行にてマーラー像の前で
※平野先生は浜名高校13回生 後に4年間浜名高校でご教鞭をとる

いよいよ来週末9月8日に43人の恩師をお招きして私たち同窓生と
共に母校浜名高校100周年を祝う「浜名高校100周年大同窓会」を
開催いたします。

ありがたいことに、ご出席いただきます同窓生でもあり恩師としてご
教鞭をおとりいただいた平野満彦先生から「浜名高校校歌」について
ご寄稿をいただきましたので、ここに紹介させていただきます。


 なぜかわかりませんが、浜名高校が誕生してから11年後やっと
校歌が出来たのです。私は1年生で学校のことは全くわからないころ、
5月でしたが校歌の制定式と演奏会が、あの狭い体育館で600名の
生徒を前にして行われました。

作詞者は当代日本の第1級の詩人「三好達治」が1ヶ月泊り込んで作
ってくれたことや、先生方が最高の学校にしたいとの熱意からすばら
しい校歌が出来上がったこと。

この校歌は4番目で歌わなければ本来の意味はないと相佐校長先生
から説明されました。そして歌ってくれたのは当時日本で最高だったソ
プラノ石田栞先生でした。(音楽コンクール第一位)

 それから応援団の先輩たちに教えられてしっかり覚えさせられました。
野球の応援のとき、ブラスはないので、人間の声でブラス並みの声を
出して、心から応援したことを覚えています。

 三好達治の名前は後に音大に行ってから彼の作品を取り上げるうち
に、そのすばらしさを知りました。卒業試験やコンクールの自由曲にも
必ず三好作品を取り上げ、好評を博しました。

 そして教師になったとき、大桑校長先生から入学式に歌ってくれと依
頼されてブラスの伴奏で歌いました。生徒たちから感銘を覚えたと言わ
れ、同窓会長からも感動したと言われて、後日副会長だった笠井の電
気屋さんから頼まれて録音を文化会館で収録しました。
そのテープを卒業記念に全員に配布し、広く同窓会にも配布したよう
です。

 私は浜名高校を卒業したことを誇りとして、この校歌をいつでもどこで
も歌えるように暗譜しています。575の短歌の情緒はどの学校にもない
ものです。
当日も4番までみんなで歌いたいものです。     

平野満彦

※大同窓会注:浜名高校校歌4番

「志はるかなれこそ若き日をかくこそ惜しめ 遠江遠の大野を見はるか
す群山のうへ いや清ら富士の高嶺は」

※「志はるかなれこそ若き日をかくこそ惜しめ」は現在校訓となっています。