2012.05.08

90周年記念誌 埋田昇二先生寄稿文より

今年創立100周年を迎える母校浜名高校を、同窓生が集い祝お
う!と9月8日に「浜名高校100周年大同窓会」を開催いたします。

みなさん、おはようございます。副委員長の齋藤勝彦です。

今から10年前、90周年を迎えた浜名高校は「90周年記念誌」を
発行しています。創立の頃からの先生、生徒による寄稿が綴られ
たそのすばらしき冊子を読み、抜粋して紹介させていただくことに
いたしました。

「埋田 昇二先生寄稿文より

埋田先生は昭和46年から平成元年までの18年間(先生の教員
生活のほぼ半分の時間)を浜名高校で過ごされました。

社会科担当の先生にとっては何といっても史学部での郷土史研究
活動の思い出がもっとも印象深く残っていると仰っていました。

浜名高校史学部の活動は以前から浜北市の遺跡発掘調査で考
古学上の大きな業績をあげていました。史学部顧問を引き継いだ
とき、発掘調査の経験の先生にとっては「土の色の違いで遺跡
の検出ができるという考古学の方法は不思議、かつ驚きでした。」

「じりじりと暑い夏の太陽の熱光のもとで汗みどろになって土を掘り、
み笊(ざる)で土を運び、中には熱射病で倒れた女子もでるきつい
運動部なみの作業の後で感得したであろう「歴史を創る」喜び、生
徒たちの真剣な眼差しなどが今も瞼に浮びます。

だが、みんなよくがんばったし、かけがえのない思い出になってい
ると思う。」

また先生は顧問として発掘日誌の記録を生徒に指導して、それが
生徒自身の手により記録した「発掘」の発刊となりました。

先生は当時の生徒たちの郷土史研究に触発されて、浜北市の文
化財専門委員や、市史編纂委員として「浜北市史」の古代史編執
筆を担うこととなりました。

これも浜名高校時代の思い出となったそうです。

史学部のOB・OGの皆さん! 大同窓会で当時のつらかった日々
のことや喜んだことを先生たちと共に語りあいましょう。
大同窓会にはクラスの友達だけでなく、クラブの友達にも声かけあ
って、みんなで参加しよう。