2011.11.28

文化祭での出会い フォークソング

入学してまもなく文化祭の準備が始まります。まだクラブ活動と
いうほどでもなく、クラスもまとまっていない中、初めての文化
祭は楽しみなものです。
高校生活は毎日が新しい発見がある頃、学園祭に他校へ行った同
窓生を呼ぼうとかの計画もはじめます。

学園祭は学内だけでなく他高生を呼ぶ楽しみがあります。その中
で体育館のステージで演奏があることを知るのです。

中学時代はラジオでレコードでの洋楽POPSの虜だった1年生は生
のステージなどほとんど見たことはありません。
そして学園祭のステージで初めて先輩たちがギターを弾いて歌う
のを経験するのです。

3年生のバンドは「BEATLES」のNOWWHERE MANを歌います。
フォークギターを抱えた先輩が吉田拓郎を歌います。
貧弱なマイク装置やアンプですが、生の演奏と歌を見て興奮しま
す。中学時代の清掃時間にホウキを抱えて真似をするのとは違う
のです。

とたんに何もかも一年生はこれに夢中になる。
一緒に見に行った剣道部の同級生二人とあれこれ相談をはじめる。
学校では禁止されていたアルバイトの先を探し、ギター購入の
計画を練り、フォークソング入門のため、詳しい同級生をつかま
えるのです。

当時どの高校でもフォークソングの流行がはじまっていた。
ラジオはもちろん、テレビでも少しづつ紹介がはじまっていた。
その時期と高校時代がシンクロした私たちは当然のように夢中に
なっていったのです。

そして今も「浜名湖フォークジャンボリー」の実行委員をしてい
る。未だに浜名高校一年生の文化祭で見たあの熱を冷ますことが
できない。

ちなみに「NOWWHERE MAN」は邦題で「ひとりぼっちのあいつ」
たくさんの仲間を得て、ひとりぼっちのあいつは少しづつ音楽を
楽しみはじめた頃でした。